インプラントについて
インプラント治療とは歯の抜けた所にインプラント(人工歯根)を埋め込みその上に人工の歯をつける方法です。埋め込まれたインプラントは2~3か月で骨と結合して固定されるので自分の歯と同様な噛み心地で固いものでも十分に噛めます。
インプラントを考えるタイミング
■病気で歯を失ったとき
年齢にかかわらず、虫歯・歯周病や歯根の炎症などが原因で歯を失うことがあります。
インプラントは、天然歯とほとんど変わらない機能と見栄えを回復する治療方法です。
■生まれつき歯が足りないとき
先天的に歯がないことによって隙間が生じることがあります。インプラントは、不足している歯を補うことができます。
■事故によって隙間ができたとき
事故に遭ったときも歯の状態によって、インプラント治療で、以前の見た目と機能を取り戻すことができます。
インプラント治療の流れ
1)診査と治療計画の策定
■患者さんの全身状態の問診と口腔内の状態の診査を行います。
■あごの骨の量と質を記録するため、お口の中の型を取ると同時にレントゲン・CT撮影を行います。
■これらのデータを用いて、一人ひとりの患者さんに適した治療計画を立案します。
2)インプラント体の埋入と治癒
■局部麻酔をかけて、インプラン体を埋め込みます。
■インプラント体と骨が結合するまで、期間をおきます。
■治癒期間は、インプラント体の種類、骨の健康状態、体調によって異なります。
3)アバットメント(土台)の装着
■インプラント部分の精密な型取りを行います。
■患者さんに適したアバットメントのデザインを選択し、装着します。
4)人工歯の装着
■アバットメントに適合し、患者さんの歯の形と色に合わせた人工歯を作ります。
■口腔内にぴったり合うことを確認し、インプラント体の上に取り付けます。
5)治療後の歯磨きと定期検診
■天然歯と同様に、よくお手入れをしてください。
■毎食後、そして、就寝前に、丁寧に歯磨きをしてください。
■歯ブラシは柔らかいものを使用し、定期的に交換してください。
■歯科医師による定期的なメインテナンスを受けてください。
インプラントのメリット
入れ歯やブリッジなど従来の治療法と比較して、インプラントには多くのメリットがあります。
- 天然歯に近い仕上がり
- 義歯などをしっかり固定、「ずれ」などによる不快感を解消
- 健康な歯を削る必要がなく、周りの歯に負担をかけない
- 骨吸収の防止に役立ち、顔の表情や輪郭を保つ(あごの骨がやせ細るのを防ぐことができる)
- 自然に噛むことができ、美味しく食べられる
- 口元を気にせず、自然に話すことができる
インプラント治療の例
歯を一本失った場合
歯を数本失った場合
歯を全て失った場合